マンションの費用問題

どんなに優れたマンションも劣化する

マンションの資金不足の問題

わずらわしい近所付き合いからも解放されて、都会での暮らしを満喫できるイメージがあるマンション。生活面でのメリットを挙げれば、管理会社が面倒なゴミ捨て場の管理など日常の雑事を引き受けてくれるところも大きな魅力でしょう。また都市部へ通勤している人たちが立地条件で選ぶとなるとやはり「マンション」を選択する人が多いのではないでしょうか。

購入時に必ずいつかは「修繕」もしくは「建て替え」について検討する時期が来ることをイメージしておく必要があります。どんなに優れた高級マンションであってもかならず修繕費は必要なのです。

どんなに優れた会社が丁寧に造ったマンションだろうと、経年劣化を免れることはできないのですから、短中期スパンでの修繕、長期スパンで考えた究極の修繕「建て替え」については、マンション住民共通の課題のはず。しかしながら、その問題意識があまねく共有されているとは言えないマンションが多いのが現状ではないでしょうか。

具体的に例を挙げれば、修繕積立金の範囲内で修繕工事にかかる費用が収まったマンションは国内マンション総戸数中約6割に過ぎず、残り4割のマンションは慢性的な資金不足に悩まされているといわれています。修繕費用の一部を一時徴収金や金融機関からの借入金に頼り、工事完了後の管理費や修繕積立金は前回工事の返済に充てているのが実情なのです。

つまりは、また次回の大規模修繕工事費用で、再び資金不足が生じることになるのです。このような修繕積立金が不足する大きな要因は、原資となる積立金の徴収する月額が少なすぎることにあるようです。また、修繕積立金を滞納する住民がいることも大きな理由の一つです。

本当にそのマンションの修繕計画に沿った必要な費用を、住人に適正額・適正徴収方法で集めていないことがこうした事態の原因なのだといえるでしょう。